2015年12月17日

日暮はバラ色

 数日前のことです。
東の窓から、白みはじめた空を見やると、
朝焼けに、阿弥陀岳が珊瑚色に染まっていました。
その日、夜半から雨になりました。


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「寒いですね。道路がカチカチになりました」
それが、所用先で交わす、師走の頃の挨拶の言葉でした。

今年は、黒い雲が、もくもくとうごめく空を眺め、
「また、雨?」
と、度々思いながら、師走を迎えています。

御まじないのように、僅かに雪を頂いていた八ヶ岳は、
降る雨に、山肌をあらわにして、この時期にはあり得ない、
冠雪のない姿を曝しています。


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季節にそぐわない風景に、何故か、心地の悪い感触を感じながら、
今日も、そんな山々を眺めています。


例年、敷地の樹木のなかで、落葉の仕舞いをするのは、カエデです。
纏っていた衣服を落とし、か細い枝々をあらわにしたカエデの周りには、
濡れて、乾かない落ち葉が、山積みになっています。

ついこの間まで、青く広がっていた野芝は、枯れて、
いまは丁子色に染まっています。
そんな芝生の上で、乾いた数枚のカエデの落ち葉だけが、
かすかに吹く風に、元気よく、くるくると躍っていました。


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珍しく、まだ冬鳥たちの飛来もなく、どこに隠れているのか、
ソヨゴの赤い実を啄ばむ、ヒヨドリの姿もありません。


そして、迎えた夕暮れ時、
カサカサと、絶え間なく音たてて、あられが降りはじめました。


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重々しく曇った空は、日没の間ぎわになれば、
そんな日であっても、幽かにバラいろに染まり、
陽の沈む一日の終りをつげてくれます。


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絶えることのない、自然の習いに、
嬉しさを思う、一瞬です。


・・・原村だより 118・・・


posted by 美里 at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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